狙ったキーワードで検索上位を獲得するための記事の書き方を説明します。
なお、前提として、以下の点をご理解ください。
- 文字数は最低1500~2000文字必要です
- 必要最低限のことのみ記載しています(本来はもっと多くの要素が必要になります)
- この書き方は2018年6月現在のものであり、今後Googleのアルゴリズム変更により通用しなくなる場合があります
- 別途、引き継ぎ用の記事「WordPressを使用した記事の投稿方法」を事前にご覧いただいていること前提です
ここでは「アーモンドオイル 顔」で検索1位の「アーモンドオイルの顔への効果+かんたん顔ケア法×8つまとめ!」という記事を例にとって説明します。
この記事の目次
記事を書くのに使うツール
記事を書くために使うツールですが、いきなりWordPressに直接書き始めてもOKですが、下書きとして「メモ帳」を使うのもありです。
WordPressは文字が大きく表示されて見やすいというメリットがあり、メモ帳は文字が小さいけど記事の全容が把握できるのがメリットです。
①キーワードを選ぶ
キーワードの選び方はいくつかありますが、以下どちらかの選び方が一般的かと思います。
- 自分の書きたいジャンル・テーマから選ぶ
- 売りたい商品に関連したキーワードを選ぶ
ここでは後者で、アーモンドオイルという「売りたい商品」から選びました。
②キーワードの候補を出し、選別する
「アーモンドオイル」というキーワードは決定しましたが、「アーモンドオイル」という単体キーワードでは上位表示が難しい(理由は割愛します)ため、
「アーモンドオイル ◯◯」
…という、複合キーワードを狙っていきます。
※複合キーワードとは?
単語1つではなく、「アーモンドオイル 顔」のように、2つ以上の単語を組み合わせたキーワードのことです。
検索ボリューム(回数)は少なくなりますが、その分ユーザーの要望・悩みは「深く」なり、上位表示も比較的簡単になります。
複合キーワードの見つけ方
では、どうやってそのキーワードを見つけるのか?という点ですが、
- 自分で考える(自分だったらこんなキーワードで調べる)
- Googleのサジェスト機能を使う
…の2種類があります。
1はそのままですので、ここでは主に2について解説します。
まず、Googleで「アーモンドオイル」と検索します。
続いて、検索窓の中にカーソルを合わせてスペースキーを1回押します。(2つ以上の単語で検索しようとするときの操作)
すると、下図のようにGoogleがよく検索されてるキーワードの一覧を出してくれます。
これが「Googleのサジェスト機能」です。基本、上から順番に検索ボリュームが多い順番になっているようです。
これが面倒なら、Googleのサジェストキーワードを一括で取得できるツールもありますが、キーワード数が膨大になってしまうという欠点もあります。
状況に応じて使い分けてください。
キーワードを選別する
複数あるキーワード候補の中から最適なものを選ぶ基準は、
- 検索ボリューム
- そのキーワードの難易度
…で決定します。
どちらが欠けていてもダメで、競合がまったく居なくても、検索ボリュームが0ではアクセスが集まらないのでNGです。
逆に、検索ボリュームは多いけど、競合ひしめくキーワードであれば上位表示は難しいのでNGです。
検索ボリュームの調べ方
まず検索ボリュームですが、「Googleアドワーズのキーワードプランナー」を用いて調べます。
「お客様のビジネスに関連する~」と表示のある検索窓にキーワードを入力し、「開始」をクリックします。
※なお、検索ワードは最大3つまで入力できます。
すると、下図のように結果が表示されます。
「アーモンドオイル 顔」で検索した場合、Googleで月間100~1000回が検索されることがわかります。
検索ボリュームは多ければ多いほど良いのですが、前述のようにボリュームの多いビッグワードだと、競合が多い=上位表示が難しいという欠点があります。
(この場合、「アーモンドオイル」単体キーワードはハードルが高いということがわかります)
そのため、月間検索ボリュームはちょうどこのくらいの「月間100回~1000回程度」を目安に選ぶようにしてください。
なお、上記のように、キーワードプランナーが出してくる検索ボリュームはざっくりしています。
もう少し具体的な数字が知りたいときは、「aramakijake」というツールを使用します。
あまり正確性は高くありませんが、Google、Yahoo!でそれぞれ月間何回の検索ボリュームがあるかを出してくれます。
キーワード欄に、調査したいキーワードを入力(1つのみ)し、「チェック」をクリックします。
すると、以下の図のようにGoogle、Yahoo!の検索結果がそれぞれ表示されます。
上記のように、Yahoo!は108回、Googleでは100回の検索ボリュームがあることがわかります。
キーワードの難易度の調べ方
キーワードの難易度ですが、これは実際にそのキーワードを検索してみないとわかりません。
実際に検索をし、1ページ目に表示される競合以上に良い記事が書けるか?を判断します。
「勝てる」と判断できる材料としては、以下のものが挙げられます。
- 競合の記事が検索キーワードと”合って”いない(例:@コスメのアーモンドオイルのページ等)
- 単純にそのページ(記事)の文字数が少ない(情報が少ない)
- 自分の知ってる情報が書いていない=競合にはない独自性が出せるので勝てる
ちなみに、「アーモンドオイル 顔」の場合は、検索したところ上記のほとんどが当てはまりました。(ただし、記事を書いた2017年8月当時)
つまり、検索ボリュームも難易度もクリアした「アーモンドオイル 顔」はアリということになりますので、キーワードを「アーモンドオイル 顔」に決定します。
③仮のタイトルを決める
キーワードが決まったところで、記事のタイトルを仮に決めます。
理由は、記事の内容(文章の内容)がキーワードとブレないようにするためです。
文章を書いていくにつれて、当初狙ったキーワードからどんどんズレていってしまうのはよくあることなので、これを防ぐために、まず仮のタイトルを決めます。
そのキーワードを検索したユーザーの悩み・意図を考える&調べる
タイトルを決めるにあたり、まずは、そのキーワードを検索したユーザーの気持ちになって、悩みや意図を考えることが大事です。
キーワードは「アーモンドオイル 顔」ですので、概ね以下のようなことが想像されます。
- アーモンドオイルはスキンケアに良いのか?
- どう良いのか?
- なぜ良いのか?
- アーモンドオイルを使ったスキンケア法は?どうやって使うのか?
…という想定をつけ、続いて「Yahoo!知恵袋」でそれが合っているのかを確認します。(答え合わせをします)
上図のように、検索フォームに「アーモンドオイル」と入れて検索してみます。
すると、次のような回答が出てきました。
上記はベストアンサー=質問者の意図を一番きちんと把握した回答ということになりますので、これを参考に要点をまとめると、
- マッサージに使う(→使い方)
- クレンング、洗顔後、お風呂のあとに使う(→使い方)
- その後、普段のスキンケアをする(→使い方)
- オレイン酸やリノール酸などが含まれている(→成分)
- 赤ちゃんの肌にもいい(→使い方)
- 肌なじみが良い(→使い方)
- あらゆる肌のタイプに合うキャリアオイル(→使い方)
…と、こんな感じです。
成分の話もしていますが、メインとなるのは使い方や用途です。
他にも、以下のような質問&回答例があります。
かなり長い回答なので要点のまとめは割愛しますが、こちらでもアーモンドオイルを使ったスキンケア法の具体的な内容が書かれています。
…以上のように、概ね最初の予想は間違っていないなということがわかります。(以下4点)
- アーモンドオイルはスキンケアに良いのか?
- どう良いのか?
- なぜ良いのか?
- アーモンドオイルを使ったスキンケア法は?どうやって使うのか?
ユーザーの検索意図をもとに、仮のタイトルを決める
ここまでのリサーチした内容を踏まえて、タイトルを仮で決めます。
ここでは、あくまで「記事の内容にブレがないように方向性を固める」くらいでいいので、以下のように簡単なタイトルにします。
アーモンドオイルの顔への使い方と成分・効果まとめ
本来はスキンケア法等にしたいところですが、キーワード「アーモンドオイル 顔」を入れるのは大前提ですので、やや不自然ですが、「顔への使い方」としました。
また、キーワードはタイトルの前半部分に入れた方がSEO効果が高まる傾向がありますので、これにも準拠しています。
加えて、スキンケアに良い成分の話も需要があり、かつ、文章中に加えると説得力が増しますので、タイトルに加えました。
「効果」についても、検索需要もあり文中に加えると説得力が増しますので、加えました。
④見出しを決める
記事タイトルが決まったら、続いてはブログ本文の「骨」になる見出しを決めていきます。
イメージとしては、本の目次を作っていくような感じです。
本の目次は、1章、2章、3章…と、文章の節目ごとに短い「章」でまとめられていて、それ(目次)を読んだだけでざっくりとその本にどんなことが書いてあるのかが把握できると思います。
ブログ記事で言うと、下図の部分を決めていくのが「見出しを決める」という作業です。
これを「アーモンドオイルの顔への使い方と成分・効果まとめ」という記事タイトルに適した形になるように決めていきます。
見出し2(一番大きな分類の見出し)を決める
まず、以下のように見出し2(一番大きな分類となる、メインとなる見出し)だけを決めていきます。
↑こんな感じです。続いては、この見出しをより「深掘り」していきます。
⑤見出し毎の内容を埋めていく(深掘り・肉付け)
続いて、見出し毎の内容を埋めていきます。深掘り・肉付けしていくイメージです。
それぞれの見出しの下に、ここではどんなことを書くのか?を、箇条書きにしたり、実際に文章を書いたりして、埋めていきます。
↑こんな感じです。
ちなみに、「■」の箇所は見出し2を表しています。
あとは、これをもとに実際の記事を書いていきますが、この際に、たとえば「■アーモンドオイルの顔への使い方まとめ」の中にある
- 「・洗顔」
- 「・マッサージ」
…などは、「見出し3」とし、実際にどんなケアを、どんな順番で番号付きのリスト(箇条書きスタイル)で表示する形式にする等、「どうすれば読者に見てもらいやすくなるか」を意識した書き方をします。
(見出し3は、見出し2をさらに細かく分けた見出しという位置づけなので)
※実際にどうなっているかは、こちらをご覧ください。
記事を書く時のルール
記事を書いていくときには、以下のルールを守るようにしてください。
- 改行はエンターキーを1回押す改行の方法で行うこと(shift+Enterの改行は行わない)
- 1文節は長くなりすぎないように注意する(長すぎると読みづらい)
- 「ひとつの文節」で改行する。
それ以外の、記事本文の入力方法について詳しくは「WordPressを使用した記事の投稿方法」をご覧ください。(見出しの入れ方、リンクの入れ方、アイキャッチ画像の作り方などなど)
その他・細かいルール
その他にも、以下のような細かいルールがあります。
関連記事への内部リンクを積極的に設置する
内部リンク=同じURL内の他のページへのリンクのことです。
関連する記事へのリンクを入れておくことで、ブログ内の回遊率が上昇=サイト滞在時間が上がる=Googleの評価も高まります。
また、Googleは特定分野に特化した記事(専門性の高い記事)が複数あるサイトの評価を高める傾向にもあるため、関連性の深い記事があれば、積極的に内部リンクを設置してください。
なお、関連記事の内部リンクのルールは、
- 関連性の深い記事を選ぶ
- URLべた貼りではなく、記事タイトルのテキストリンクを使う
- リンクは太文字にする
…です。
具体例は、この記事の「フェイスマッサージ」の箇所をご覧ください。
文章の末尾に詳しいやり方は~という書き出しで、内部リンクが設置されています。
効果・効能・使い方は信用できる機関の研究データを引用する
オイルや成分の効果・効能や使い方などを書くときには、信頼性の高い機関(臨床試験結果の掲載されているNCBIや専門企業、専門情報サイトなど)の情報を引用しつつ書くようにしてください。
信頼できる情報源からのデータをもとにしているか?(エビデンス)も、Googleの評価基準の一つです。
また、引用元・参考元の情報は、記事の一番最後に「※参考元」としてまとめてURL一覧を書くようにしてください。(下図を参照)
※引用元を簡単に見つけるには、以下のサイトの情報を元にするのが効率的です。(翻訳機能を使います)
※自力で臨床試験結果を見つけるには、以下のサイトで検索するのが効率的です。(翻訳機能を使います)
※自力で何かしらの「方法・やり方・ノウハウ」を見つけるには、以下のサイトで検索するのが効率的です。
⑥記事のタイトルを見直し、決める
記事の内容が固まったところで、再度記事タイトルの見直しをします。
文章を書く前と後では、
- 「タイトルにこの要素を加えた方がいいのではないか?」
- 「逆にここが削ってもいいのではないか?」
- 「こっちの表現の方が刺さるのではないか?」
…ということが出てきます。こうした要素を踏まえて、再度タイトルを検討します。
これに加え、以下のルールも守りつつタイトルを決めます。
- キーワードは必ず含め、できるだけタイトル前半に入れる
- 全角30文字くらいに収める(検索結果に表示される文字数)
- より読まれやすいキャッチーなタイトルを目指す(参考記事はこちら)
以上を踏まえて最終的に決めたタイトルが以下のものです。
アーモンドオイルの顔への効果+かんたん顔ケア法×8つまとめ!
このタイトルにした理由は、以下の通りです。
- 「アーモンドオイル 効果」という検索キーワードも一緒に狙いたいから
- タイトル内部に「効果」とあった方が、より「アーモンドオイルが顔に良い(スキンケアに良い)」というイメージが伝わると考えた
- 「アーモンドオイル 顔」というキーワードを前半に残したいので、「顔への使い方」と書くより、「顔への効果」と書いた方が日本語的に自然かなと考えた
- 本文が「顔への使い方」よりは「スキンケア法」的な要素が大きかったこと、また、タイトル後半にもカタカナが欲しかった(目が止まりやすい)ので、「顔ケア法」と改めた
- 数字が入った方が目が止まりやすいので、最後に「×8つ」を追加
また、記事タイトルは必ず30文字くらいに納めるようにしてください(=検索結果に表示される文字数)。
文字数を節約するテクニック
なお、色々な要素を詰め込むと文字数がどうしてもはみ出してしまうこともありますので、文字数の調整には以下のテクニックを参考にしてください。
- 「!」「?」「&」「/」等を半角文字にする
- 「」にも半角がある(「」→全角、「」→半角)
- 「3つのこと」→「3つの事」と漢字に直す
- 「3つの方法」→「方法×3つ」と直す
…等です。
文字数を節約するためには、「言い換え表現」も重要です。
「◯◯◯ 言い換え」等で検索し、表示されるワードに変える、それをヒントに考える等しましょう。
⑦ 公開前の最終確認~公開後にGoogleに知らせる
タイトルの精査が終わったところで、以降は「WordPressを使用した記事の投稿方法」の「カテゴリー」以降のフローを参照して、進めてください。
※以降のフロー一覧
- カテゴリーを指定
- パーマリンクを設定
- アイキャッチ画像を作成&設定(設定3ヵ所)
- 記事公開
- 公開後に記事をチェック
- Googleにインデックスを促す(記事公開を知らせる)
アイキャッチ画像の「代替テキスト」を設定する
なお、アイキャッチ画像を設定する際には、以下のフローに従って「代替テキスト」を設定するようにしてください。
Googleは画像を読み込むことができません。
その代りに、画像に設定されている「alt属性(おると ぞくせい)」と呼ばれる要素に設定されているテキストを読み込みます。
この「alt属性」に該当するのが「代替テキスト」です。
メディア設定画面を開くと以下のような画面が表示されると思います。
このうち、赤枠で囲んだ箇所が「代替テキスト」を設定するところです。
ここに、その記事で狙うキーワードをそのまま入力します。
(↑)このようなイメージです。
この記事では「アーモンドオイル 顔」というキーワードで狙うので、そのままキーワードを入力します。
入力が完了したらアイキャッチを設定すればOKです。