
お肌トラブルの代表選手「ニキビ」。
簡単にケアできるものはないかしらと、お困りの方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに検討していただきたいのは、最近美容オイルとして耳にする「アルガンオイル」。
実は、ニキビにも良いようです。
この記事では、アルガンオイルのニキビへの効果、ニキビケア方法、そして、オススメのアルガンオイルをご紹介します。
この記事の目次
アルガンオイルとは
アルガンオイルとは、モロッコにしか自生しないアルガンの木の種子から採れる貴重なオイルです。
アルガンの木は、砂漠の中で10年水が無くても生き続けるそうです。
それだけ生命力に満ち溢れている木の種子には、多くの美容成分が含まれているのです。
そのアルガンオイルを古くから長年使っているのが、北アフリカのモロッコに住んでいる先住民族ベルベル人です。
彼らは砂漠の中で暮らしており、強烈な日差しのもとでも、シワが無く素肌が美しいのです。
アルガンオイルの美容成分
続いては、アルガンオイルの美容成分についてご紹介します。
どのような成分が含まれているのか、代表的な成分を挙げてみます。
ビタミンE
ビタミンEは、炎症を減らし、肌のコラーゲンを増やし、肌に弾力を与えている成分です。
シワを防ぎ、傷跡を治す効果があるので、若返りや老化防止に一役買っていると言われます。
食べ物からも体内に取り入れられて、体の外側から肌に塗っても取り入れられたりと、肌に大活躍の成分です。
オレイン酸
オレイン酸は、アルガンオイルの中で占める割合が一番多い成分です。(43%)
オレイン酸は、血中のコレステロールを最適な値に保つ働きがあります。
また、ニキビの炎症原因と言われる酸化された脂質の生成を防いでくれます。
リノール酸
リノール酸は、オレイン酸の次に占める割合が多く、37%となっています。
オメガ6脂肪酸とも呼ばれており、体内では作ることができず、食品からとらなければならない油の成分の1つです。
血中コレステロールを下げる作用があることで、知られています。
新陳代謝を促進することで、毛穴を詰まらせない効果もあります。
ビタミンA
ビタミンAは、主にレバーやうなぎなどの動物性食品に含まれ、目・粘膜・皮膚の健康に関わります。
主に乾燥を押さえるのに作用し、ドライアイや風邪、ニキビや吹き出物を防いでくれます。
ニキビの原因
ところで、そもそもニキビはどうしてできるのでしょうか。
朝、起きて鏡を見ると、ポツポツが・・・昨日は無かったのに、どうして?
油っこい物でも食べたかなと思うこともあるでしょう。
その他の原因としては、
- 栄養バランスの乱れ
- 乾燥
- 睡眠不足
- ホルモンバランスの乱れ
- 冷え
- 紫外線
- 花粉
- 大気汚染
- ストレス
- 間違ったケア
などがあげられます。
このうち、栄養バランスの乱れや睡眠不足、冷えなどは生活習慣のため、アルガンオイルでは直接改善できませんが、乾燥、紫外線、間違ったケアなどが原因のニキビは、アルガンオイルを正しく使用することで改善が期待されます。
アルガンオイルのニキビへの効果
これまで、アルガンオイルの美容成分とニキビの原因を見てきましたが、ニキビへの効果には、どんなものがあるのでしょうか。
その例を見ていきましょう。
皮脂量を調整する効果
アルガンオイルには、オイリーな肌の皮脂量を減らす働きがあることが証明されています。
2007年、ブルガリアのアプロブディフ医科大学の研究者達が、健康な男女20名を対象に、アルガンオイルから抽出したクリームを1日2回4週間、塗ってもらう実験を行いました。
実験前と後で、皮脂量を測定したところ、20~42%減少していることがわかりました。
このことから、アルガンオイルには皮脂量を調整する効果があることがわかります。
つまり、ニキビは過剰な皮脂分泌が原因なので、皮脂量を抑えるアルガンオイルがニキビケアに期待できると思われます。
保湿効果
アルガンオイルに含まれるビタミンEには、肌の弾力性を維持し、水分を保持する保湿効果があります。
1998年、ドイツの皮膚科学クリニックとカールスルーエ市立病院で行った研究では、ビタミンEを肌に使用した場合、2~4週間後に皮膚の水分結合力(角質層で細胞が水分を閉じ込める量)が改善したという結果が出ました。
このように、ビタミンEは肌のみずみずしさを保つ作用があるのです。
乾燥はニキビの原因の一つとなるので、ビタミンEが含まれるアルガンオイルは保湿効果があり、ニキビケアに適しています。
乾燥を防ぐ効果
ビタミンEは脂質に溶けるので、細胞膜の脂質の部分に入り込んで細胞膜を守り、乾燥を防ぐと考えられています。
先ほども書きましたが、ニキビの原因の一つは乾燥です。
アルガンオイルにはビタミンEが含まれており、乾燥を防ぐ効果が見込まれるので、ニキビ対策に向いていると考えられます。
ちなみに、ビタミンEは油やタンパク質を一緒に摂ることで、吸収率が良くなります。
さらに、ビタミンCも摂ると相乗効果が得られます。
肌を柔らかくする効果
アルガンオイルには、皮膚の弾力を改善する働きがあります。
2015年、モロッコのモハメド五世大学と生物薬学研究チームが行った調査によれば、女性30名にアルガンオイルを60日間摂取してもらった結果、実験前より後のほうが、腕の皮膚の弾力性が改善されていることがわかりました。
つまり、アルガンオイルを使うことで、細胞に水分を取り込みやすくなり、乾燥を防いでいるので、ニキビ予防にも繋がるということです。
紫外線を防ぐ効果
アルガンオイルに含まれるビタミンAは太陽からの紫外線を防ぐのに役立ちます。
皮膚に潤いを与えながら、炎症を緩和する働きがあります。
オレゴン州立大学ホームページによると、光による損傷や色素沈着を防止するには、ビタミンAが効果的であると報告されています。
このことから、ニキビ原因の一つである紫外線は、アルガンオイルを塗ることで肌を保護することがわかります。
アルガンオイルを使ったニキビケア法とは
ここからは、本題のアルガンオイルを使ったニキビケア方法をご紹介します。
事前にパッチテスト
すぐにでも使ってみたくなると思うのですが、まずパッチテストで自分に合うか合わないかを、確かめてみるところからはじめましょう。
以下の手順でお試しください。
- 夜(入浴後)にアルガンオイルを適量(10円玉程度)取り、二の腕の内側に塗る。
- 24時間様子を見て、痒み、赤み等が出ていないかを確かめる。
- 反応が無ければ、フェイスラインなどに少量塗って、赤み等が出ていないか確認する。
異常があった場合は、すぐに洗い流し、医師に相談してください。
※他にもやり方がありますが、一般的なものをご紹介しています。
パッチテストの結果で異常が無ければ、次の方法をぜひ試してみましょう。
クレンジングとして
はじめに顔をぬらし、アルガンオイルを数滴手に取り、指先で円を描きながら、すべらせるように全体に伸ばします。
この時ゴシゴシしないように気をつけましょう。
次に、ぬるま湯で洗い流し、タオルで軽く水分をふき取ります。
最後に、アルガンオイルを数滴取り、顔全体になじませて終了です。
以上のことを、朝晩行うと効果的です。
ニキビに直接
アルガンオイルは、塗り薬のように患部に直接付けることもできます。
洗顔後、アルガンオイルを指に一滴取り、ニキビに軽くたたくように塗ります。
何ヶ所もある人は、同じように塗ってください。
くれぐれも、やさしくやさしく。
つぶさないように注意しましょう。
普段のスキンケアとして
朝の洗顔後、化粧水の前にアルガンオイルをサッとなじませます。
その後基本のスキンケアをして、またアルガンオイルを付けます。
化粧水の前とスキンケア後の二度重ねて塗ることで、潤いが封じ込められファンデーションのノリも良くなります。
夜のスキンケアにプラス
夜の洗顔後、アルガンオイルを数滴なじませてから、蒸しタオルで温めます。
お肌を温めることで血行が良くなり、潤い成分や美容成分が角質層まで浸透しやすくなります。
タオルが冷めてきたら取って、両手で顔を包むようにハンドプレスしましょう。
フェイスマッサージに
アルガンオイルを適量手に取り、両手の中指と薬指を目頭の下に当てて、こめかみへ向かい外側へ伸ばします。
次に両手の中指と薬指を顎からこめかみへ、下から上へ向けて伸ばし、優しくマッサージしていきます。
これを、5回程度行います。
夏場など、顔のオイルが気になるときは、ティッシュで軽く押さえましょう。
乾燥する冬は、そのままで大丈夫です。
ニキビを作らないための予防方法
これまで、できてしまったニキビケア法を5つほどお伝えしてきましたが、できる前に予防することも大切ですよね。
ニキビの原因である冷えの観点から、首周りやふくらはぎの血行を良くするリンパマッサージもご紹介しますので、参考にしてください。
首周りのマッサージ
- アルガンオイルを適量手のひらで伸ばし、右手で円を描くようにあごの下→右耳下のくぼみ→右肩鎖骨付近の順番にマッサージする。
- これを1セットとして5~10回する。
- 左も同様にして行う。
力の入れすぎに注意しましょう。
ふくらはぎのマッサージ
- アルガンオイルを適量両手に取り広げて、ふくらはぎを包むように持つ。
- 足首からひざ裏へ向かってリンパを流すイメージで、圧をかけながら親指で螺旋を描くようにマッサージする。
アルガンオイルでニキビができるというウワサがある!?
アルガンオイルがニキビに良いとされる一方で、アルガンオイルを使ったらニキビができたり、悪化したという話もあるようです。
その原因として、二つ考えられます。
その一つは食生活の乱れや睡眠、ストレスなどです。
この場合は、生活習慣の見直しが必要です。
もう一つは、表示成分にアルガンオイル以外のもの(防腐剤や香料等)が混じっていることもあり、それがお肌に影響していることがあげられます。
そのため、アルガンの種子からのみ抽出した100%純粋な物を選ぶことが大切です。
良質なアルガンオイルを選びましょう。
良質なアルガンオイルの選び方
純粋なアルガンオイル100%かどうか表示を見る
防腐剤や香料等が混じっていると、肌に悪影響が出る恐れがあります。
ナッツのような香りがする
香りが無い場合は、脱臭し希釈されている可能性があります。
色は黄金色
無色のアルガンオイルは、ろ過されたり他の油と混じっている場合があります。
アルガンオイルを長持ちさせる保管法
オイルというと、酸化が気になる方もいらっしゃるかもしれません。
酸化とは、酸素と結びついて品質が落ちてしまうことです。
アルガンオイルは、ナッツ系のオイルなので、比較的酸化しにくいオイルとされていますが、なるべく酸化が進まないようにするには、どのような保管方法がいいのでしょうか。
容器への詰め替えはしない方が良い
アルガンオイルを持ち歩くために、小さな容器に小分けにしようと思うかもしれません。
けれども、移し替える時に空気に触れ酸化が進んだり、微生物混入の恐れがありますので、あまりオススメはできません。
涼暗所に保管する
2014年、フランスのランガム大学ほか複数の大学の研究によれば、アルガンオイルを、室温40℃で日光に当たる所に保管したところ、品質が急速に低下するという結果が出ました。
このことから、直射日光を避け冷暗所に保管するのが、適切であることがわかります。
夏場は冷蔵庫(あるいはワインセラー)に入れておくのが良いでしょう。
同研究によれば、日光が当たらない所で、25℃保管だと1年後でも大丈夫とされています。
反対に、アルガンオイルは冷えると固形化・結晶化することがあります。
その場合、常温でゆっくり肌の上で溶かして使えば品質に支障はありません。
湯煎で短時間に溶かすことは、品質の面からも避けましょう。
オススメのアルガンオイル
最後に、ニキビケアに最適な当社のアルガンオイルをご紹介します。
実際にエステサロンで使用されており、プロが認めたお墨付き商品です。
良質なアルガンオイル
前述した良質なアルガンオイルである3つの条件(100%純粋なアルガンオイル、ナッツの香り、黄金色)これらすべてを満たしています。
使いやすいボトル
遮光性のある容器で、便利なプッシュ式ボトルです。
残量も見えるし、軽くて使いやすさ抜群。
サラッとしたテクステャー
ベトつかず、サラッとしているので、毎日のニキビケアにピッタリです。
まとめ
ここまで、アルガンオイルを使ったいろいろなニキビケア方法をご紹介してきましたが、これならできそう!と思ったものを選んで、ご活用いただければ嬉しいです。
※参考元
https://draxe.com/argan-oil-benefits-skin-hair/
http://lpi.oregonstate.edu/mic/health-disease/skin-health/vitamin-A
http://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_e/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25673976
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9706379?dopt=Citation
https://www.wikihow.com/Use-Argan-Oil-for-Acne
https://draxe.com/argan-oil-benefits-skin-hair/
http://bathterminal.com/shopdetail/000000000081/ct6/page1/recommend/
http://www.arganoiltips.com/genuine-argan-oil/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24797024
http://www.eco-globa.com/CLM/CML_OILcaution.htm